バリア機能を整えて美しいお肌へ~前編~
みなさんこんにちは!
突然ですが、私たちの大敵であるシミ、シワ、たるみ・・・
実はバリア機能の低下が
原因になっていることをご存じでしょうか。
その理由を紐解く前に、まずはお肌のバリア機能についてご説明します。
肌は表皮、真皮、皮下組織に分かれ、表皮の最も外側にあるのが厚さ0.02mmの角層です。健康な角層には、10%~30%程度の水分が含まれています。この角層には2つの機能があります。
1.紫外線や細菌、摩擦などの外部刺激から体を守る働き
2.肌内部から水分が蒸発するのを防ぐ働き
この2つの働きのことを「バリア機能」といいます。そしてバリア機能は、角層の中にある3つの保湿因子によって維持されます。
・皮脂膜
角層を乾燥から守り、肌の潤いや、しなやかなハリを保持する役割
・天然保湿因子(NМF)
アミノ酸でできていて、角層内の水分を保持する役割
・角質細胞間脂質
セラミドが主成分で異物の侵入を防ぎ、肌の中の水分を留める役割
お肌の潤いには、この3つの保湿因子のバランスがとても重要なのです。
しかし、空気の乾燥や紫外線によるダメージ、生活習慣の乱れといったさまざまの原因によって保湿因子のバランスが崩れ、角層の水分量が低下すると、バリア機能が低下します。では、バリア機能の低下により、どのようなことが起こるのでしょうか。
<乾燥肌・敏感肌>
バリア機能が低下した肌は、細胞同士がピタっと並ぶことができず、隙間からどんどん水分が逃げていってしまい乾燥肌になります。お肌の乾燥が悪化すると、外的刺激にとても弱くなり、インナードライ肌や敏感肌の原因にもなります。また、細菌等の外的刺激が内部に侵入しやすくなるため、炎症やかゆみを引き起こします。
<シミ・くすみ>
バリア機能の低下でお肌が乾燥すると、肌の生まれ変わりであるターンオーバーが乱れます。ターンオーバーが乱れると不要な角層が重層化した「角質肥厚」の状態になってしまい、肌の透明性が失われてくすみの原因となります。また、肌の生まれ変わりが遅くなることで、シミの原因であるメラニンが剥がれにくくなります。乾燥肌は紫外線のダメージを受けやすいため、通常の肌よりも紫外線で炎症を起こしやすく、シミもできやすくなります。
<シワ・たるみ・ほうれい線>
お肌の水分量が低下することで、シワができます。また、外的刺激である紫外線は、肌にとってバネのような役割を果たしているコラーゲンやエラスチンなどを破壊してしまいます。そのため、お肌のハリが保持できずたるみやほうれい線を作ってしまうのです。後編では、バリア機能を正常に保つために、当院で行える施術やホームケアをご紹介します。
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